こんにちは。
先日、PER/PBR/ROEの関係を可視化する記事を書きましたが、これに新たにグレアムのミックス係数を落とし込むことにしてみました。
グレアムのミックス係数とは?
PER×PBRで定義されております。バリュー投資の創始者であるベンジャミングレアム著の「賢明なる投資家」で紹介されております。
PER×PBRという計算式なので、利益の面からみても資産の面からみても割安であることを確認するための指標になります。
「賢明なる投資家」の中では、ミックス係数が22.5以下だと割安の目安だと記述されておりますが、現在の日本株を見ていると、22.5以下の銘柄がゴロゴロしておりますので、自分なりに別途割安な水準を設定する必要がありそうです。
私の中では、他の著名投資家の方々のコメントにもあるように、ミックス係数≦5が1つの目安かなと思っています。現在は5以下でもそれなりに企業数はありますが。
ミックス係数が低いから必ずしもバリュー銘柄であるとは言えないですのであくまでスクリーニングの方法の1つとなります。
割安であるということは、何かしら市場から”不安”や”リスク”があると判断された値段設定がされているということですから、その理由を考察する必要がありますね。
グラフ化
グラフに落としこんでみた結果がこちらです。

縦軸と横軸がそれぞれPERとPBRの逆数ですので、ミックス係数=一定値の線を引くと、反比例のグラフになります。
これで銘柄間の相対的なミックス係数の差が視覚的にわかりやすくなりました。少しごちゃごちゃしてきた感はありますが、我ながら結構見やすいと思います。
ロシア市場に投資するETFであるERUSはミックス係数が5を割り込んでおり、このグラフの中でも突出して割安であることがわかりますね。買い増したい。
もっと活用していきたいです、このグラフ。
ダウ平均採用銘柄だったり、CORE30採用銘柄だったり、国ごとの指標だったりを落とし込んでみて比較していけたらなと思います。
ではでは。ノシ