こんにちは。
カメイの有報を読んで気になった点が1点ありましたのでメモします。

それは昨年度のM&Aの額の大きさですね。カメイはM&Aを重ねて事業領域を拡大しておりますが、前年度は特にM&Aが大きかったです。2012年以降、多くても25億円程度だったM&Aが、昨年度は120億近い額でした。利益以上のM&Aです。大勝負です。
M&Aは3社で、シンガポールで青果輸入販売をしているEastern Green Marketing Pte. Ltd. 、米国で日本食の輸入卸販売をしているDaiei Trading Co., Inc.、日本で土木資材卸売りをしている立花ADMとなります。
どれも額が大きくかなり攻めた印象です。
また、今年だけで50億円近いのれん及び顧客関連資産が発生しており、10年で償却すると見積もっても年間5億円の利益の押し下げとなります。
のれん償却は会計上の利益なので見かけ上利益が下がって目先の株価が下がるのは私は大歓迎ですが、このM&A拡大戦略を今年度も続けていくのかは気になっております。
ここまで配当性向を渋っているということは何か大きなことを計画しているのかなーなんてことも考えてしまいます。
どうなんでしょう。割安と思ったら買い増すのみです。最近日経平均につられて株価が上がり気味ですが、買い増しのために下がってほしいです。
来月には第1四半期の決算発表ですが、カメイにとっては割と試金石になる決算だと思っています。
この円安インフレ下で利益を上げることができるのか?基本は海外から輸入して国内で販売する典型的な商社スタイルなので、円安インフレは厳しいと思っていますが、ここで昨年同等の利益が出せるならかなり強い企業になったんだと思います。期待と不安が入り混じった感情で決算を待っております。
ではでは。ノシ