こんにちは。
資産形成中の貧乏サラリーマンです。
本日は、アフリカに投資を行うETF、AFKの連動インデックスであるMVIS GDP Africa Indexについて調べてみました。
AFKとは
AFKとは、 ETFの1つで、正式名称はVanEck Vectors Africa Index ETF となります。
要はアフリカ全体に投資ができるインデックスファンドです。少々信託報酬が高いのが難点ですが、アフリカに集中して投資ができる商品は私の投資環境ではこれだけになるので、重宝しておりますし、現在進行形で積立保有しております。
そんなAFKが連動している指数が、 MVIS GDP Africa Indexとなります。
MVIS GDP Africa Index
このインデックスは、アフリカ各国の株式市場の時価総額加重平均ではなく、アフリカ諸国のGDP比率に連動するように設計されています。
この設計思想は、私は大変気に入っております。アフリカのような途上国では、確かに株式市場の大きさよりもGDP比率で構成されていたほうが、アフリカ全体の経済状況を反映できていると思います。
株式市場の時価総額加重平均にしてしまうと、南アフリカに極端に偏ってしまうので、このような設計にしているのでしょうね。
その証拠に別のアフリカインデックスである、MSCI Emerging Frontier Markets Africa Indexにおいては、なんと南アフリカの比率が約90%となっております。
このインデックス指数を構成する企業は、収益の50%以上をアフリカ内で上げる企業が採用されているようです。そのため、アフリカ国籍の企業とは限りません。
構成国と比率
South Africa 31.59%
Morocco 17.44%
Kenya 10.62%
Canada 9.86%
Nigeria 9.70%
Others 20.80%
南アフリカが3割程度の比率に抑えられています。
また、特徴的なのはカナダが10%程度含まれています。おそらく、カナダの企業でアフリカからの収益が50%を超える企業があるのだと思います。なんで米国ではなくてカナダなんでしょうね。
セクター比率
Financials 36.46%
Materials 22.45%
Telecommunication Services 12.96%
Consumer Discretionary 11.06%
Consumer Staples 10.12%
Energy 5.37%
Health Care 0.93%
Industrials 0.65%
やはり、新興国やフロンティア市場では金融セクターの比率が高くなりますね。
その他2番目には素材セクターが来ています。アフリカは資源の豊富な国が多いですので、納得感はあります。
テレコミュニケーションセクターに関しては、アフリカが誇る大企業のナスパーズの影響が大きいのだと思います。
構成企業の比率(上位50%)
NASPERS LTD-N SHS – 8.14%(南アフリカ)
SAFARICOM LTD – 5.89%(ケニア)
ATTIJARIWAFA BANK – 5.78%(モロッコ)
MAROC TELECOM SA – 5.02% (モロッコ)
GUARANTY TRUST BANK – 4.40%(ナイジェリア)
COMMERCIAL INTL BANK-GDR REG – 4.30%(エジプト)
TULLOW OIL 3.78%(イギリス)
BANQUE CENTRALE POPULAIRE – 3.03% (モロッコ)
EQUITY GROUP HOLDINGS LIMITED – 3.02% (ケニア)
BARRICK GOLD CORP 2.66%(カナダ)
CHINA MOLYBDENUM CO LTD- 2.65%(中国)
ENDEAVOUR MINING CORPORATION 2.59%(コートジボワール?)
アフリカの各国のトップ企業が名を連ねているみたいですね。意外とモロッコの影響が大きいです。
ところどころ、イギリスやカナダ、中国といった国籍の企業が入っています。これらは、収益の50%以上をアフリカで上げているのですね。
カナダは、金鉱などの鉱山系企業が多く、このインデックスに対する比率も大きいのかもしれません。米国ではなくカナダの比率が大きいのも少し納得です。
調べてみるといろいろと面白かったです。
ではでは。ﾉｼ
※本記事は、 https://www.mvis-indices.com の情報をもとに記載されております。(2019/03/25現在)
