こんにちは。
資産形成中の貧乏サラリーマンです。
徹底的に世界分散投資を行う方法を考えました。
サクソバンク証券に口座を開設して購入できるETFの選択肢がグッと増えましたので、この検証をしてみたくなりました。
ここでいう世界分散投資とは、より多くの国により均等比率(等金額)で分散することを指しています。この戦略が金融工学的にどのようなリスクや期待リターン、シャープレシオを持っているのかは知りません。
ただただ、世界分散投資に興味を持ったので、それに近いポートフォリオの構築を考えました。
ポートフォリオ構築にあたってのルール
①楽天証券、サクソバンク証券で購入可能なETFとする。
②極力多くの国数に分散する。
③各国の比率をより均等にする等金額ポートフォリオを目指す。
⇒ 各国保有額の標準偏差が最も小さくなるETFの構成比率を探索する。
エクセル(というかGoogle spread sheet)の使い方に慣れていないのでかなりの時間がかかってしまいました。VBAとか使えると早いんだろうけどな。
1つ1つのETFの比率をガチャガチャいじって探しましたよ、標準偏差が最も小さくなる最適点を!
今できる理想の世界分散ポートフォリオ
個人的には、割ときれいなポートフォリオになったと思います。全部で73か国に分散することができました。ここまでできるんですね。
新興国やフロンティア市場ではどうしても比率が小さくなってしまうのは、単国ETFが存在していないからです。
また、ETFの構成上、南アフリカやクウェートがどうしても比率が高くなってしまいます。
ではどのようなETF比率にすれば上記のポートフォリオを組めるのでしょうか。そのETF比率を示したのが下記のグラフと表になります。
表1 世界分散ポートフォリオを構成するETFとその比率
銘柄(ティッカー) | 比率[%] | ETF説明 |
EMFM | 18.79 | BRICを抜いた新興国&フロンティア市場 |
FM | 9.59 | フロンティア市場 |
AFK | 2.63 | アフリカ地域 |
ENZL | 1.78 | ニュージーランド単国 |
EWO | 1.77 | オーストリア単国 |
EIRL | 1.77 | アイルランド単国 |
EIS | 1.77 | イスラエル単国 |
KSA | 1.77 | サウジアラビア単国 |
GREK | 1.77 | ギリシャ単国 |
ERUS | 1.76 | ロシア単国 |
PGAL | 1.76 | ポルトガル単国 |
EWK | 1.76 | ベルギー単国 |
VTI | 1.75 | 米国単国 |
EWI | 1.73 | イタリア単国 |
EWP | 1.72 | スペイン単国 |
NORW | 1.72 | ノルウェー単国 |
EWA | 1.72 | オーストラリア単国 |
EWZ | 1.70 | ブラジル単国 |
EWN | 1.69 | オランダ単国 |
EWS | 1.68 | シンガポール単国 |
EFNL | 1.66 | フィンランド単国 |
GXG | 1.63 | コロンビア単国 |
EDEN | 1.63 | デンマーク単国 |
DAX | 1.62 | ドイツ単国 |
PAK | 1.62 | パキスタン単国 |
1475 | 1.62 | 日本単国(TOPIX) |
EWQ | 1.60 | フランス単国 |
EWT | 1.59 | 台湾単国 |
EWL | 1.58 | スイス単国 |
EPI | 1.57 | インド単国 |
EGPT | 1.56 | エジプト単国 |
EWD | 1.56 | スウェーデン単国 |
EWH | 1.56 | 香港単国 |
EWY | 1.53 | 韓国単国 |
EWC | 1.51 | カナダ単国 |
EPU | 1.51 | ペルー単国 |
QAT | 1.40 | カタール単国 |
EWU | 1.40 | イギリス単国 |
2802 | 1.32 | アジア地域(日本除く) |
UAE | 1.23 | アラブ首長国連邦単国 |
CHIL | 1.21 | 中国単国 |
DBAN | 1.19 | バングラデシュ単国 |
EPHE | 1.00 | フィリピン単国 |
NGE | 0.94 | ナイジェリア単国 |
ECH | 0.93 | チリ単国 |
EPOL | 0.81 | ポーランド単国 |
VEA | 0.69 | 先進国(バンガード) |
VGK | 0.65 | ヨーロッパ(バンガード) |
TUR | 0.57 | トルコ単国 |
GXF | 0.38 | ノルディック地域 |
EWW | 0.28 | メキシコ単国 |
ILF | 0.04 | ラテンアメリカ地域 |
VPL | 0.01 | 太平洋沿岸地域(バンガード) |
VWO | 0.00 | 新興国(バンガード) |
VT | 0.00 | 全世界時価総額加重平均(バンガード) |
EIDO | 0.00 | インドネシア単国 |
ARGT | 0.00 | アルゼンチン単国 |
THD | 0.00 | タイ単国 |
VNM | 0.00 | ベトナム単国 |
ASEA | 0.00 | アセアン地域 |
やはり大半が単国ETFとなりました。単国ETFはブラックロック社が発行するiSharesシリーズがほとんどです。iSharesシリーズはほんと偉大ですね。
実は、フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ が発行する単国ETFに、信託報酬が低い魅力的な商品がいくつかあるのですが、残念ながら楽天証券、サクソバンク証券では購入できないようです。
IB証券だと購入できるのかな?
楽天証券やサクソバンク証券でも早く購入できるようになることを願っています。
また、EMFMやFMといった、特にフロンティア市場に投資するETFは単国ETFが存在しない国が多いですので、比率が大きくなりますね。VWOが比率0になるのも意外でした。
ちなみに、このポートフォリオの合成信託報酬料は0.57%/yearとなります。まあまあかなって感じです。
単国ETFを除いた場合
ちなみ、単国ETFを除いたETFでポートフォリオを構築すると、下記のようになりました。
流石に単国ETFを使用していた時からするといびつなグラフとなっていますが、これなら割と狙えそうですよね。
これからも、自分的ポートフォリオを模索していきたいと思います。
ではでは。ノシ